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この記事は資料に基づく解説です。

製品の実測・使用レビューではありません。計算例は稼働時間を保証するものではなく、使う機器や環境によって結果は変わります。

停電に備えてポータブル電源を選ぶとき、まず考えたいのは、何を、どれくらい使いたいかです。容量の数字に加えて、家電を動かすための出力も確認しましょう。

この記事の内容

まず確認したい二つの数字

容量(Wh)は蓄えられる電力量、定格出力(W)は継続して供給できる電力の目安です。複数の家電を同時に使う場合は、合計の電力にも注意します。

例えば定格出力600Wの電源では、通常の定格条件で1200Wの家電を動かせません。冷蔵庫などは起動時に大きな電力が必要な場合もあり、瞬間出力や製品の対応条件を確認します。独自の出力制御機能がある製品も、対象機器や制約は機種ごとに異なります。

1000Whで何時間? 計算例

容量1000Whで、家電側に使える量を仮に85%とすると、850Whです。連続で100Wを消費する機器なら約8.5時間、1000Wなら約0.85時間(51分)という計算です。電源の出力が機器に十分であることを前提とします。

85%は説明用の仮定です。

変換損失や待機電力、温度、残量、負荷の大きさなどにより、実際の時間は変わります。すべての製品がこの割合で使えるという意味ではありません。

1000Wの機器を6分動かす場合、機器側の消費電力量は100Whです。電源側は損失分だけ多く消費します。

冷蔵庫の時間は単純に割れない

冷蔵庫は室温、扉の開閉、冷却運転や霜取りなどで消費が変わり、起動時の電力も確認が必要です。製品情報や適切な計測をもとに見積もっても、停電時の状況によって変動します。

米国CDCは、停電中に扉を閉めていた冷蔵庫について、食品を安全に保てる時間を最大4時間と案内しています。電源をつなぐだけで食品の安全が保証されるわけではありません。温度を確認し、傷みやすい食品は安全情報に従って扱い、味見で安全を判断しないでください。

選ぶ前のチェック

  • 優先したい機器と、必要な使用時間を決める。
  • 消費電力、同時に使う場合の合計、起動時の条件を確認する。
  • 必要な電力量を計算し、損失・運転変動・充電機会を考慮する。
  • 重量、使用温度、保管・充電条件、ソーラー入力条件を確認する。発電量は天候や設置条件で変わる。
  • 医療機器についてはメーカーと医療機関に相談し、適切な非常用電源や代替手段を用意する。

製品の仕様を確認する

比較例として、Jackery ポータブル電源 1000 New はメーカー公表で容量1070Wh、定格出力1500Wです。実機による検証はしていません。使用する家電との適合、起動時の条件、重量、価格や在庫は購入前に公式情報を確認してください。

安全に使うために

強い熱や衝撃、水濡れを避け、製品の説明書に従ってください。異臭・膨張など異常があれば使用を止めて相談します。燃料式発電機は別の道具です。排ガスによる一酸化炭素中毒を防ぐため屋内・車内・テント内では使わず、屋外でも風通しや開口部への排ガス流入に注意します。家の配線への接続は専門家に相談してください。

出典と確認日

2026年10月28日に確認。計算と安全情報は、利用する製品の説明書や状況に照らして確認してください。